yappy777’s アウトドアblog

アウトドア大好きおっちゃんの情報発信基地

キャンプの天敵!ブヨ!ブユ!ブト!

先ずはいつもの借り物の写真を…

f:id:yappy777:20180627115959j:image

「ブヨ」「ブユ」「ブト(関西)」

体調約2〜4㎜の吸血ハエ。強靭なアゴと鋭い牙で人間の皮膚を切り裂き、出てきた血を舐める…ハリウッドも、妖怪もビックリの小さな虫です。

 

何年か前に、岐阜県にある大津谷公園キャンプ場に一人キャンプに行った時にやられてしまいました…しかも40箇所以上も…リアルに死にかけました…。

 

今回はその時のお話しを。

 

 

家族が帰省したので、普段のキャンプでは出来ない事したいな♪と一人で大津谷公園キャンプ場に行きました。

 

天気も良く、キャンプといえばこんな感じの写真!と一人でアレコレ支度をし、写真を撮っては越に入って楽しんでおりました。

 

川の中にチェアーを持って行き読書。眠くなったらまた少し寝て。

 

料理もお手軽!スキレットの本格的チーズハンバーグ〜!(写真だけ見れば本格的ですが、実は超お手軽!)スーパーで売られている、調理済みのハンバーグと付け合せのセットにチーズを乗せて、スキレットでオーブンしたもの。

 

夜は星座アプリで…ふにゃふにゃと…ムニャムニャ…Zzz

 

夜に寒くて目覚め、テントに入ろうとした時に、やたら膝下がパンパンに張る感じがしたのですが、足が痺れてる…位にしか考えずに就寝しました。

 

Zzz

 

Zzz

 

ゔぅっ

 

⁉︎

 

む、胸が苦しい…⁉︎

のそのそっと起きてみると凄い動悸が…

首で脈を計ると150位でした。急に起きたからからかな?何時だ?6時前かぁ。鼓動が凄い早い…チョット起きてみて…と。

 

ぐぅあっ⁉︎

膝下が弾けそうなこの痛みは何だっ⁉︎

 

虫刺され⁉︎

何コレっ⁉︎こんなにいっぱい!

 

くそぉ〜寝袋にダニが湧いたのかぁ…それにしてもこんなに噛まなくてもいいのに…人が寝てる時に卑怯な…取り敢えず、コノ寝袋は急いで外に出さないと…ゴソゴソ。

 

ズンッ ズンッ

⁉︎

パキ パキ

⁉︎

バキ バキ

⁉︎

な、何この痛み…

 

立っていると血液が膝下に溜まり、破裂するような痛みになる…拍動と合わせての痛み…

 

駄目だ…歩けない…と、取り敢えず、座ろう…

ダニじゃないだろコレ…

 

刺された所を良く見ると、見慣れた腫れになっています…

 

マズイ…コレ…

ブヨだ…

 

刺された所を中心に熱を持ち、赤くなり腫れている。決定打は中心部に血が付いていたことでした。そう、ブヨは皮膚を噛み切り、血液を舐めるのです。その時にブヨの唾液が身体に入り(麻酔成分がある)、痛みを麻痺させ、その唾液の成分でアレルギー反応を起こすのです。なので、Wiki曰く、刺された(噛まれた)時は、チクっ!っとなって気付くことがある…らしいのですが、んな事、一回もねぇゾっ!気付いた事無いし!

 

ブヨにやられると、腫れが引く頃から、それはそれは酷い痒みが長い間襲うのを何回も経験していたので、生きた心地がしませんでした。その痒みは本当に強烈で、夜は寝れず、掻き破ってはまた更に掻き破る…ひと夏は痒いままです…それも僅か、2、3箇所だけでです…

 

今回は40箇所以上です…

 

まだ、異変に気付いたばかりだったので、そんな先の事を心配しているだけの余裕がその時はありました。

 

ポイズンリムーバー持って来てたよな?どこだっけ?もう傷口閉じちゃってるよ…針で刺す?少し切る?怖っ。無理だぁ。

確か幹部を40度以上に温めれば毒を分解したよなぁ?と考えながら30m先の車まで歩き出しました。

 

てく。てく?てく!てく⁉︎

む、無理だ!痛みが酷過ぎて5秒以上立てない…と、取り敢えず、椅子に座ろう…い、いッ、痛いっ‼︎

さっき、たった少し立っただけで、こんなに痛いの?動けないやん…

 

このまま椅子に横になっておこう…少し寝れば良くなるかも知れない…そしたら撤収して休日診療にでも行けばいいか…

 

ソノ日、一番してはいけない判断をしてしまった瞬間でした。這ってでも車まで行き、休日診療か病院に駆け込むべきでした。

 

心拍155から130に落ちるまでの8時間。ソノ場から一歩も動くことが出来なくなったのです。

 

初めは痛みで立てなくて動けなかったのですが、その内に胸がしんどくなり、動けなくなる方向に変わりました。

 

コレはマズイかも…少し寝て楽にしよう。起きたら少しは落ち着いている筈。「ブヨ」の事を調べるのは後にしよう…

 

そう思い少し寝てみました。小一時間位経過したでしょうか、ハッキリと心臓の拍動が感じられます。まだダメだ…心拍は変わらず155でした。

 

思い切って寝てみよう。

昼前位に起きると、心拍が150に下がっていました。たった5でもありがたい。全身から汗が吹き出し、胸に鉛が詰まったかのように重く苦しくて動けない…。

 

「心臓もつかな…」

 

昼食のお肉が焼ける良い匂いが漂う中、一人命の灯火を意識していました。

 

「一人でキャンプに来ている人もいるんだ」

 

「あの人、朝からずっと寝てる。いいよねぇ〜あんなゆっくりキャンプもいいと思わない?」

 

「気持ち良さそうに寝てるねアノ人」

 

 

コッチはそれどころじゃないのよ…胸が疲れて動けない…のよ…呼吸するのも疲れます。

「ブヨに刺されてしまったら」

「近くの休日診療所」

「近くの病院」

携帯でそれらを調べる事位しか出来ませんでした。

 

嫁様に電話をして状況を報告したのがこの頃です。「ブヨ」を調べてくれたのでしょうね。「アンタ!30箇所以上刺された場合、死ぬこともあるって!早く病院に行ったら?てか救急車呼んだら?」と。

 

母親からも電話がありました。嫁が連絡したみたいです。

「あんたっ!何してるんっ!早く救急車呼ばなc&@;di@?&⁈  分かったぁ?」

 

想像しました。皆んながワイワイしているキャンプ場に救急車が来るのです。皆んなが「⁉︎」「何?何?誰?誰?」となり、朝からずっとチェアーで寝ている人の所に救急隊員が行き…

 

ムリ!

 

何とか自分でしてみよう…機材は残していってもいいや。幸い1人キャンプだから荷物はいつもより全然少ないや。

 

その頃には155あった心拍が140台に落ちており、もう少し休んでいれば、痛みは別として動けるるようになる!という考えがありました。

 

今、12時…一番近い休日診療所が閉まるのが16時。ココから車で30分。撤収をしないのであれば出発限界が15時。撤収するのであれば14時には動かないと…と考え、頭の中で撤収のイメージトレーニングをしながら、携帯のアラームをセットして、再び睡眠を取りました。

 

小一時間して目覚め、心拍はまだ140でしたが撤収を前倒しする事にしました。痛みはましになっていましたが、連続して立てるまでには回復していませんでした。その為、1.2分立って作業をし、少し座る。というのを繰り返し、テントは座りながら畳み、ようやく撤収が完了しました。ゆっくりと作業をしたので14時半になっておりました。15時まで休憩したので少し休憩すると心拍が120まで落ちるようになりました。

 

休日診療に向かう前に、念の為に電話で連絡をしておこうと思い電話をしました。

 

「虫に噛まれて動けなくなってしまいまして…今から診てもらいたいのですが」

 

と伝えると、

 

「はぁ………虫ですか………蜂とかダニとかムカデとかですか?違う?………まぁ…一度来てみて下さい。」

 

そりゃそうですよね(笑)普通虫に刺されて病院なんぞ行かないですよね。蜂毒のショック症状(アナフィラキシーショック)じゃない限りは何もしないですよね。ましてや休日診療なんか…

 

車を慎重に運転して診療所に到着して先生に診てもらう前に、女性の看護師?さんに診てもらうと…

 

「うわぁ〜酷いですね…今先生を呼んで来ますね…」と。(側から見た見た目にも酷いんだ…良かった)と思った事を覚えています。

 

先生に診てもらうと…

「うわぁ〜酷っ!何箇所コレ?……ん? コレ…ブヨだよね?こんだけ刺されて気付かなかったのぉ!ここまで酷いの初めて見たよ…」

 

その傍で看護師さんもクスクスと笑いながら血圧を測る準備をしています。

 

「先生…血圧と脈が…」

 

「…ホントだね…高いね…心拍120かぁ、少し早いね。まぁアレルギー反応だからね。」

「で、いつ気が付いたの?」

 

「今朝の6時です」

 

「ん?6時?今までは痛くなくて、さっきから痛み出したのね。」

 

「いや、痛過ぎてと、心拍が155あって動けなくなって、ずっと座っていました。」

 

「155?どーして、救急車呼ばなかったの!それ不整脈出てるよ!」

 

「いやぁ、虫に刺されて救急車は、救急車の適正利用じゃないと思ったので…」

 

「コレは、適正利用ですっ!」

「あなた!まだ若いくて体力があったから良かったけど、コレ、人によったら死んでるよ!」

「次は迷わずに救急車呼んで下さいっ!」

 

「ほら、アレ、○○○○無かった?一番強いヤツ…それと○○○○一杯。」

 

「多くは出せませんが、一番!強い抗アレルギー薬処方しますので。あと、多分痒みが凄い事になるから、薬も一杯処方しますので、完全に治して下さいね……でも普通気付かないかなぁ?だって40箇所くらいでしょ…(笑)初めて見たよ(笑)それにしても酷ぉ〜(笑)」

 

ということで薬のチューブを弾薬の如く一杯処方してもらい、強力な薬を飲むと…アラ不思議…小一時間程で楽になり始めるではありませんか…。医学は凄い…この強い薬売ってないのかなぁ…

 

毎日ひたすら塗り込みました。そうすると不思議といつもの地獄の様な痒みは無かったです。それでも完治までには1ヶ月必要でした。

 

体長僅か2,3㎜程の昆虫。

ソレに命を奪われる事すらあるのです。詳しく調べられたい方はwikiを見て下さい。ある程度は理解出来ます。命までじゃなくても、慢性痒疹になって完治が長引いたり、結節性痒疹になってしまい、一生患ってしまうこともあります。本当に気を付けないといけませんので対策は十分になさって下さい。

 

また対策予防につきましては用意出来次第ご報告させて頂きますね。

 

次に同じ場所にキャンプに行った時に、火炎放射器か何かで根絶やしにしてやる!って心に誓っておりましたが、、、

 

朝夕の涼しい時間帯しか活動せず、メスしか吸血せず、水の綺麗な所にしか住むことが出来ず、その生息場所がかなり減ってきているみたいです…

 

まぁ、今回は許しといてやる…が今のところ続いております(笑)